ホワイトニングで後悔した意外な理由とは？

最終更新日 2024年4月26日
監修：アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士椿知之

ホワイトニングで後悔した理由ベスト5<2024年度版＞

ホワイトニングは歯を削らずに白くすることができる画期的な方法です。ただホワイトニングをして後悔した人もいらっしゃいます。せっかくホワイトニングをするのに後悔したくないと思っていませんか？このコラムではホワイトニングをして後悔した理由を多かった順からご紹介します。ホワイトニングを受ける前の参考にしてください。

1位　ホワイトニングで痛かった

一番多い後悔がこれです。こんなに痛いんじゃホワイトニングしなければよかったという人もいるようです。オフィスホワイトニングでは一回で白くなるホワイトニングの最後のクールが一番しみる可能性が高くなります。ホームホワイトニングでは特に下の歯がしみやすく、一度しみてしまうと毎回しみてしまいます。

対応策）ホワイトニング時の痛みを100％消す方法はありませんが、ホワイトニング前に歯の細かい傷や隙間を埋める歯のトリートメントを行うことで、かなり痛みを防ぐことができます。ホームホワイトニングの場合もしみ止めの併用でしみを軽減することはできますが、白くなるまでに数十回必要なため途中で断念してしまう方も少なくありません。ホームホワイトニングでしみてしまうようなら一回で白くなるオフィスホワイトニングのほうが辛くないと思います。

ホワイトニングで痛かった

歯のトリートメント

ホワイトニングで痛い時の対処法

2位　すぐに色が元に戻った、全然白くならない

せっかく大金を支払ったのにすぐに色が戻ってしまったという方も少なくありません。またホームホワイトニングを何度やっても全く白くならないと感じている方もいらっしゃいます。

対応策）ホワイトニング前の色はカラーガイドや測色計で記録しています。歯の色が戻ったと感じたり、白くなっていないと思ったときには今の歯の色とホワイトニング前の記録してある色を比べてもらってください。もしくはご自分でホワイトニング前の歯の写真を撮っておくといいでしょう。ホワイトニング後すぐに色が戻ったと感じている場合や、全然白くなっていないと感じている場合、多くは歯の白さに見慣れてしまったためにそう感じています。実際に歯の色を計測するとほとんど戻っていない場合がほとんどです。

すぐに色が元に戻った

3位　歯がムラになった

ホワイトニングで歯がムラになってしまい、後悔している方もいらっしゃいます。ホワイトニングを始めた直後は歯の中央部分など白くなりやすい部分だけが早く白くなり、歯の根元など白くなりにくい部分との差が出てきます。また抗生物質による着色がある場合は縞やツートンになることがあります。

対応策）一般的にはホワイトニングを続けることで白くなりにくい部分も徐々に白くなってくるため、ムラは解消します。このムラはホームホワイトニングや効果の弱いホワイトニングで起こりやすいため、一回で白くなるオフィスホワイトニングのほうがムラになりにくくなります。ただ抗生物質による着色の場合はホームホワイトニングを長期間行うか、マニキュアなど歯の表面を覆う方法をお勧めします。

歯がムラになった

一回で白くなるホワイトニング

4位　食事制限が辛い

ホワイトニングを始めたが食事制限が辛く後悔している方も結構いらっしゃいます。ホワイトニング直後は歯の保護膜がなくなっているため、酸性の食べ物、飲み物はNGです。またホワイトニング後24時間は着色性の食べ物、飲み物は歯に着色しやすいため注意が必要です。カレーなど着色性の食べ物を食べてホワイトニング前より黄色くなってしまい、後悔しているということもあります。ホームホワイトニングでは毎日食事制限があるため、あきらめてしまう方も少なくありません。

対応策）ホワイトニング直後の食事制限は歯にフッ素を塗ることで酸性の食品はOKになります。24時間の食事制限が辛い場合は一回で白くなるオフィスホワイトニングにしてみてはいかがでしょうか。食事制限も一回で済みます。

ホワイトニング後に注意する食べ物、飲み物

一回で白くなるホワイトニング

5位　歯ぐきが白くなって痛い、歯ぐきが下がった

あまり多くはありませんが、ホワイトニングで歯ぐきが白くなり下がってしまって後悔している方がいらっしゃいます。一般的に30％以上のホームホワイトニング剤は日中1時間以内の使用でマウスピースも歯ぐきに接触しないデザインのものが使用されます。低濃度用のマウスピースで高濃度のホワイトニング剤を長時間使用すると歯ぐきが下がってしまい、元に戻らなくなってしまいます。

対応策）高濃度のホームホワイニング剤を使用する場合は必ず歯科医師の指導の下に使用したほうがいいでしょう。

高濃度ホームホワイトニング

まとめ

ホワイトニングは方法を守れば後悔するような結果にはなりません。ただ日本ではホワイトニング剤は人体に影響が出る可能性があるクラスⅢの医療機器に分類されています。また過酸化水素6％以上、過酸化尿素16％以上のホワイトニング剤は劇毒物薬に該当するため、その取り扱いには十分な注意が必要です。ホワイトニングを行う際には歯科医師や歯科衛生士の指導の下で行わないと後で後悔する結果になることがあります。

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　監修　Dr.TSUBAKI (椿知之)
　アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士
　プロフィール

　アメリカ審美歯科学会(ASDA)認定医、フェロー
　日本歯科審美学会常任理事、認定医、
　日本アンチエイジング歯科学会常任理事、認定医

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