今、最も新しいホワイトニングとは?
最終更新日 2024年3月9日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

最新のホワイトニング情報<2024年度版>
新しいホワイトニング

1989年にアメリカで世界初のホワイトニング製品が発売されました。それ以来、毎年多くのホワイトニングが発売されていますが、新しいほうが効果が高いというわけではなく、多種多様となっています。

目次

1.オフィスホワイトニング
 1-1 プラズマライトを使用したホワイトニング
 1-2 LEDライトを使用したホワイトニング
 1-3 光を使用しないホワイトニング
 1-4 光だけで歯を白くするホワイトニング
 1-5 超音波を使用したホワイトニング
 1-6 オゾンホワイトニング

2.ホームホワイトニング



1.オフィスホワイトニング

1-1 プラズマライトを使用したホワイトニング
NASAの科学者でハッブル宇宙望遠鏡やレーシック手術を開発したジョンワーナー博士とニューヨーク大学が開発したホワイトニング。オフィスホワイトニングの中で最も効果が高くなっています。

プラズマライトを使用したホワイトニング

BSバナー


1-2 LEDライトを使用したホワイトニング
それまでは不可能とされてきた青色LEDがノーベル賞を受賞した赤﨑教授、天野教授、中村教授らにより開発、実用化されたのをきっかけに、2000年ころからホワイトニングにも青色LEDが使用されるようになりました。現在はコストがかからず波長が自由にコントロールできるLEDライトが主流になっています。

LEDライトを使用したホワイトニング

トヨタの光触媒技術とLEDを使用したティオンホワイトニング

世界的な企業、フィリップスのLEDホワイトニング ZOOMホワイトニング


1-3 光を使用しないホワイトニング
アメリカでは特許の関係から新しいホワイトニング製品は光を使用しないタイプが主流となっています。光による熱は出ませんが、光を当てないためLEDを使用したホワイトニングより効果が弱く、時間を長くしたり、回数を多くする必要があります。また光を当てないため、ホワイトニング剤の濃度を高くしてあり、歯にしみることが多くなります。

ジェルホワイトニング


1-4 光だけで歯を白くするホワイトニング
紫外線に近い強い光を冷却しながら歯に当てて白くするホワイトニングが発売されました。妊娠中や授乳中、光線アレルギーがある方などはこの方法が適しています。


1-5 超音波を使用したホワイトニング
アメリカでは特許の関係で新しいホワイトニングには光が使用できないため、光の代わりに超音波を使用したホワイトニングシステムが出てきました。ただこの方法も効果が弱いため、白くなるまでに回数が必要になります。


1-6 オゾンホワイトニング
オゾンで歯を白くする方法でドイツで開発されました。ただ通常の過酸化水素を使用したオフィスホワイトニングと比べてかなり効果が弱く、あまり白くなりません。過酸化水素の使用が制限されているEUで使用されています。

オゾンホワイトニング



2.ホームホワイトニング

アメリカでは10%~35%の過酸化尿素の薬剤が使用されていますが、日本では10%の薬剤のみが厚労省の認可を得ていました。しかしながら2021年11月15日に過酸化水素6%のホームホワイトニング剤が新発売されました。この6%のホームホワイトニング剤(オパールエッセンスGo)は簡易型のマウスピースを使用するため、今までのような歯の型を採って作成するマウスピースが不要になります。また2023年に過酸化尿素16%のホームホワイトニング剤も発売されました。

オパールエッセンスGo
オパールエッセンスGo
(マウスピース不要、ホワイトニングシートタイプ)

アンジェラスホーム16%
アンジェラスホーム16%

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