最終更新日 2024年3月9日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之
ホワイトニングの施術の際に注意が必要な人とは?<2024年度版>監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之
歯の状態やお体の状態によっては、ホワイトニングの施術の際に注意が必要な場合があります。今のご自分の歯や全身の状態はホワイトニングを安全に受けられるかどうかご不安ではありませんか?ホワイトニングを安全にお受けになる際の注意点を解説いたします。あまり知られていないこともありますので、ホワイトニングをお受けになる際には参考にしてください。
1.ホワイトニングで注意が必要な理由
2.歯に注意が必要な方
- 現在歯がしみている方、以前ホワイトニングをしてしみたことのある方 ホワイトニングによってしみる可能性があります。また以前ホワイトニングでしみたことがある方は、同じ方法で行いますとしみる場合があります。ただしホワイトニングが原因で歯がしみた場合、通常24時間以内には治まります。この場合はしみを防ぐ方法やしみないホワイトニングを選択します。
- 歯ぎしりのある方
- 虫歯がある方又は治療中の方 ホワイトニングを行う歯に虫歯がある場合、原則虫歯の治療を終了してからホワイトニングを行います。ただし虫歯が小さい場合には、虫歯の部分をガードして行うことができます(ホームホワイトニングではこのガードはできません)。またホワイトニングを行わない歯に虫歯があっても問題はありません。
- 顎関節症の方 顎関節症の場合、オフィスホワイトニングで長時間施術を行うことができない場合があります。この場合は1回の時間が短いホワイトニングを数回行うことをお勧めします。またホームホワイトニングのマウスピースで、関節に痛みが出る場合があり、注意が必要です。
- 矯正直後の方
ホワイトニングのしみを防ぐ方法
しみないホワイトニング
徐々に白くするホワイトニング
ホワイトニングのしみを防ぐ方法
しみないホワイトニング
矯正中のホワイトニング
3.お肌などに注意が必要な方
- 顔のピーリングやその他の美容施術を受けた方 お顔のピ-リングやフォトフェイシャル、ハイフなどの美容医療をお受けになった直後は、お肌が敏感になっているため注意が必要です。
- 化粧品や日焼け止めに過敏な方 ホワイトニングの際に唇に保護クリームをお塗りします。化粧品などでピリピリしたことがある方は事前にお申し出ください。
- 湿布薬を顔や首周りに貼ったことがある方 湿モーラステープなどの布薬を貼ったことがある方は、光によるアレルギーが出る場合がありますので、事前にお申し出ください。
- レ-シック手術を受けた直後の方 レーシック手術を受けた直後は、目が光に過敏になっているため、光を当てるオフィスホワイトニングは注意が必要です。光を使用する際には紫外線をカットするゴーグルを装着していただき、直接光を見ないようお願いします。ご心配な方は光を使用しないホワイトニングかホームホワイトニングをお勧めします。
- ヘルペスの既往のある方
光を使用しないオフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
4.全身的に注意が必要な方
- 光線(紫外線)アレルギーの方 ホワイトニングに使用する光は紫外線ではありませんが、紫外線に近いブルーライトを使用していますので、オフィスホワイトニングの際には光が当たらないようにします。重度の場合は、光を使用しないオフィスホワイトニングかホームホワイトニングをお勧めします。
- 現在、お薬を服用中の方 お薬によっては光過敏症を誘発するものがあります。お薬を服用中の方はお申し出ください。
- 乳製品にアレルギーがある方 クリーニングやホワイトニングの際に乳製品由来の製品を使用することがあります。乳製品にアレルギーがある方は他の製品に変更いたしますので、事前にお申し出ください。
- 喘息などの呼吸器疾患がある方 ホワイトニングの時に発生するガスによってむせたり、喘息発作が誘発されることがあります。喘息や呼吸器に障害がある方はお申し出ください。ホームホワイトニングでも起こる可能性があります。
- ペースメーカーを使用している方 電磁波が出るような器械の使用ができませんので、事前にお申し出ください。
- 自家中毒(膠原病)の方 SLEなどの膠原病の方は使用する光に注意が必要ですので、事前にお申し出ください。
- 糖尿病の方 ホームホワイトニング剤に含まれる成分が血糖値を上げる可能性があります。重度の糖尿病の方でホームホワイトニングをご希望の方は、事前に内科担当医にご相談いただくか、オフィスホワイトニングに変更してください。
- 甲状腺疾患の方 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方はホワイトニングに使用する過酸化水素が影響することがありますので、ホームホワイトニングはできません。
- 胃に障害がある方 ホームホワイトニングのお薬は飲み込んでしまうことがあります。胃に障害がある方は事前にお申し出ください。
- 後天性免疫不全症候群(AIDS)またはHIV抗体陽性の方 傷が治りにくい場合がありますので、事前にお申し出ください。
- 無カタラーゼ血症(高原氏病)の方 過酸化水素を分解するカタラーゼがないため、原則ホワイトニングはできません。
- 生理中の方 生理中はホワイトニングで歯がしみやすいことがあります。
- 妊娠中、または授乳中の方 ホワイトニングに対する安全性が確立されていませんので、事前にお申し出ください。
- 20歳未満の方 ホワイトニングの種類によってはできない場合があります。
光を使用しないオフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
光を使用しないホワイトニング
ご心配な方は生理が終わってからお受けいただくか、しみにくいホワイトニングをお勧めします。
ホワイトニングのしみを防ぐ方法
しみないホワイトニング
ティオンホワイトニング
未成年者のホワイトニング
※大きな手術をされた方やお体の状態でご心配な方は、担当の医師に歯のホワイトニングを受けて問題がないかをあらかじめご相談ください。
ティースアートではホワイトニングを安全にお受けいただけるよう、医療情報を日々チェックし、最新情報をアップデートしております。
安心してご利用ください。