矯正専門医が教える!矯正治療中、矯正前後のホワイトニングの注意点とは?
最終更新日 2024年9月27日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

矯正治療を行う前後に歯のホワイトニングをする際の注意点<2024年度版>
矯正治療中のホワイトニング

歯列矯正は見た目だけでなく、かみ合わせや健康にも影響するため、欧米では以前から多くの人が行ってきました。日本でも最近では子供に限らず、大人になってから矯正治療を始める方も少なくありません。同じように歯のホワイトニングも同時期に行いたいという要望が増えてきています。矯正とホワイトニングのどちらを先に行えばいいかお悩みではありませんか?矯正中でも方法によってはホワイトニングは可能です。矯正とホワイトニングの優先順位、矯正中に歯を白くする方法、矯正中に行うならいつがいいのかを解説します。
他の治療を行う場合のホワイトニングを行うタイミング

目次

1.矯正治療前のホワイトニング
 1-1 歯並びが悪い場合
 1-2 口呼吸がある場合
 1-3 表からの矯正を予定している場合

2.矯正治療中のホワイトニング
 2-1 マウスピース矯正など弱い力で矯正を行う場合
 2-2 ワイヤーを使用した矯正の場合

3.矯正治療後のホワイトニング
 3-1 矯正装置を外した直後
 3-2 矯正装置の接着剤の残留
 3-3 リテーナー

4.まとめ




1.矯正治療前のホワイトニング

1-1 歯並びが悪い場合
歯並びが悪い場合

矯正治療を考えている方は原則歯並びが悪いため、ホワイトニングには注意が必要です。まず歯並びが悪い場合、その程度によってはホームホワイトニング用のマウスピースがはめられないことがあります。この場合はオフィスホワイトニングを行うことで矯正前に歯を白くしておくことができます。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの選び方


1-2 口呼吸がある場合
前歯が出ていたり、上下の前歯が閉じられずに口呼吸されている場合は、ホワイトニングを行ってもすぐに歯に着色が起こってしまう場合があります。また歯並びが悪く歯が重なっているような部分も汚れがたまりやすいため、着色が起こりやすくなります。このような場合はホワイトニングの前にクリーニングをお勧めします。

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歯のクリーニング


1-3 表からの矯正を予定している場合
表からの矯正を予定している場合

矯正治療を表側から行う場合、矯正前にホワイトニングをしてもあまり意味がなくなってしまいます。表側からの矯正をお考えであれば矯正治療が終了し、矯正装置を外してからホワイトニングをされてもいいかと思います。裏側からの矯正やマウスピース矯正であれば矯正前にホワイトニングを行ってもOKです。



2.矯正治療中のホワイトニング

表からの矯正中でもホワイトニングは可能ですが白くなる部分が少ないため、白くなったことがわかりにくい欠点があります。裏側矯正中やマウスピース矯正中の場合は矯正期間中でもホワイトニングは可能です。ただ矯正期間中は常に歯に力がかかっているため、歯の神経が過敏になっています。そこにホワイトニングをしますと、歯がしみやすくなります。矯正期間中でもしみにくい時期がありますので、ホワイトニングは下記の期間に行うといいでしょう。

矯正治療中のホワイトニング


2-1 マウスピース型矯正装置など弱い力で矯正を行う場合
マウスピース矯正など弱い力で矯正を行う場合

マウスピース矯正(アライナー矯正)の場合は原則、ホワイトニングはいつでも可能です。ただ新しいマウスピースを装着後4日目から5日間が一番しみにくくなります。この間にホワイトニングを行うのがベストです。この期間にホワイトニングを終わらせるには1回で白くなるタイプのオフィスホワイトニングが最適です。

1回で白くなるホワイトニングとは?

※マウスピース型矯正装置の使用中にホワイトニングを行う場合の注意点:
歯の表面にアタッチメントという白色の凹凸が付いている場合、そのままホワイトニングを行うとその部分だけ白くならない可能性があります。矯正治療後にアタッチメントを外してから再度ホワイトニングを行うと白くすることができます。

※マウスピース型矯正用のマウスピース(アライナー)を使用してのホームホワイトニングはしみる可能性が高く、またマウスピースが歯に密着していないため、ジェルが漏れて飲みこんでしまう可能性が高く原則不可です。ただ海外ではマウスピース矯正専用のホームホワイトニング剤が販売されていますのでこちらを使用していただくか、マウスピース矯正の時期によっては日本で販売されているホームホワイトニング剤でも可能な場合もあります。詳しくは担当の歯科医師にご相談ください。


2-2 ワイヤーを使用した矯正の場合
ワイヤーを使用した矯正には表から行う矯正と歯の裏側から行う矯正(舌側矯正)があります。どちらも通常のマウスピースを使用したホームホワイトニングはできません。歯の裏側に装置を付けて行う矯正の場合、ホームホワイトニングはできませんが、オフィスホワイトニングは可能です。

オパールエッセンスGo

矯正装置装着から2週間以内やワイヤーの調整直後2~3日位は歯が痛みます。この時期は避けて4日目から2週間以内にホワイトニングを行うことをお勧めします。ただ調整後の痛みが長引いている場合には、調整後4日以上過ぎていても収まるまでホワイトニングの施術を待ったほうがいいでしょう。

表側のワイヤー矯正中でもできるホームホワイトニング オパールエッセンスGo
ホワイトニング剤が入った既成のマウスピースを歯に密着させて使用します。矯正装置が付いたままで使用可能です。

オパールエッセンスGo

オパールエッセンスGo(過酸化水素6%)シートタイプ 上下各10個入り 16,000円(税込み17,600円)
またマウスピースが不要のLEDセルフホワイトニングもワイヤー矯正中にご利用いただけます。

LEDセルフホワイトニング

LEDセルフホワイトニング

オパールエッセンスgo およびLEDセルフホワイトニングはリモートホワイトニングでご自宅からご購入いただけます。

リモートホワイトニング



3.矯正治療後のホワイトニング

ようやく歯並びがきれいになった後は歯を白くしたいですね。矯正治療後は問題なくホワイトニングが可能ですが、以下の点に注意してください。


3-1 矯正装置を外した直後
矯正装置を外す際にかなり力がかかり、歯の神経が過敏になっていることがあります。矯正中と同様に矯正装置を外した後、4日目以降にホワイトニングを始めた方がいいでしょう。

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3-2 矯正装置の接着剤の残留
表からの矯正の場合、矯正装置を外した後に接着材が残っていることがあります。接着材が残ったままホワイトニングを行いますと、接着剤の部分が白くならずに歯の色がムラになることがあります。ホワイトニングを矯正を行った歯科医院以外で行う際には必ず矯正治療の経験がある旨を申し出てください。

矯正治療後にブライトホワイト
  矯正治療後にブライトホワイト1回(20分×3クール)を行った写真

接着剤部分が白くなっていないが、接着剤を取り除いてから再度ホワイトニングをすることできれいにすることができます。

ティースポリッシング


3-3 リテーナー
マウスピースタイプのリテーナー

3-3-1 取り外しタイプのリテーナー
リテーナーを外してすべてのホワイトニングが可能です。


3-3-2 歯の裏側の固定式リテーナー
正確な歯の型が取れないため、歯の型を採って作るタイプのマウスピースを使用したホームホワイトニングはできません。オフィスホワイトニングやオパールエッセンスGoであればホワイトニングが可能です。


3-3-3 マウスピースタイプのリテーナー
マウスピース型矯正装置用のマウスピースはホワイトニングに使用できませんが、矯正が終了した後のマウスピースタイプのリテーナーはホームホワイトニングに使用することができます。ただしリテーナーの材質や形状によって使用できない薬剤もありますので、自分で判断せずにホワイトニングの際によくご相談されたほうがいいでしょう。

矯正中でもホワイトニング ティースアートの矯正治療

出典:How to Whiten Teeth With Braces



4.まとめ

矯正中はホワイトニングで歯がしみる可能性が高くなります。特にマウスピースタイプの矯正をしている場合はホワイトニング時にスタッフまで申し出てください。矯正中にホワイトニングを行う場合は上記を参考にして、矯正の種類とホワイトニングの時期を決めてみてはいかがでしょうか。




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