最終更新日 2024年2月8日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之
ホワイトニングは虫歯を予防する7つの理由<2024年度版>
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ホワイトニングをすると歯がもろくなる、しないほうがいいなどホワイトニングの危険性を警告するサイトがあります。
本当にホワイトニングは危険なのでしょうか?最近の研究ではホワイトニングをすることで歯がもろくなるどころか虫歯を予防することができるという報告が多数あります。このコラムではホワイトニングが虫歯予防になる根拠を解説します。
目次
1.虫歯の原因
2.虫歯を防ぐ方法
2-1 丁寧な歯磨きとフロス
2-2 フッ素塗布
2-3 歯質の強化
2-4 定期的な歯のクリーニング
3.ホワイトニングが虫歯予防になる7つの理由
3-1 ホワイトニングの前のクリーニング
3-2 ホワイトニング後はフッ素の取り込みが多くなる
3-3 オフィスホワイトニング後に再石灰化(カルシウムの再沈着)が進む
3-4 オフィスホワイトニングで初期虫歯も改善する可能性がある
3-5 オフィスホワイトニングで発生するフリーラジカルの殺菌作用
3-6 歯の内部のカルシウムが表面に集まる
3-7 ホワイトニングで白くした歯を保つために丁寧に歯磨きをするようになる
4.まとめ
1.虫歯の原因
2.虫歯を防ぐ方法
2-1 丁寧な歯磨きとフロス
2-2 フッ素塗布
2-3 歯質の強化
2-4 定期的な歯のクリーニング
3.ホワイトニングが虫歯予防になる7つの理由
3-1 ホワイトニングの前のクリーニング
3-2 ホワイトニング後はフッ素の取り込みが多くなる
3-3 オフィスホワイトニング後に再石灰化(カルシウムの再沈着)が進む
3-4 オフィスホワイトニングで初期虫歯も改善する可能性がある
3-5 オフィスホワイトニングで発生するフリーラジカルの殺菌作用
3-6 歯の内部のカルシウムが表面に集まる
3-7 ホワイトニングで白くした歯を保つために丁寧に歯磨きをするようになる
4.まとめ
1.虫歯の原因
2.虫歯を防ぐ方法
2-1 丁寧な歯磨きとフロス
飲食後に100%プラークを取り除ければ虫歯になることはありませんが、これはかなり困難です。ただ100%に近づけることはできます。特に歯と歯の間は歯ブラシや歯間ブラシ、ウォーターピックなどでは完全に汚れを取ることはできません。丁寧なブラッシングは必須ですが、ブラッシングでは届かない歯と歯の間は歯間ブラシ、ウォーターピックなどでも完全に汚れを取ることはできません。歯と歯の間の汚れを取るには最後に必ずフロスを使用することをお勧めします。
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2-2 フッ素塗布
フッ化物を歯に塗布することで、歯の表面に酸に強いフッ化アパタイトができることが分かっています。フッ素入りの歯磨きや歯科医院でのフッ素塗布を定期的に行うことで虫歯になりにくくなります。
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2-3 歯質の強化
歯へのカルシウムの取り込みを多くしたり、酸に対する抵抗力を上げることで虫歯になりにくい歯にすることができます。具体的には前項のフッ素やアパタイト、リカルデント、キシリトールの歯磨きなどを使用すると歯を強化できます。
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2-4 定期的な歯のクリーニング
やはり自分での歯磨きには限界があります。プロによるクリーニングや歯石取りを行うことで、歯磨きだけでは落とせない歯石や汚れ、着色などを落とします。3~6か月ごとの歯のクリーニングは虫歯の予防に効果的です。
歯のクリーニング
3.ホワイトニングが虫歯予防になる7つの理由
3-1 ホワイトニングの前のクリーニング
一般的にホワイトニングを行う前には歯のクリーニングを行います。これは歯に汚れやステイン(色素)が付いているとホワイトニング剤が汚れ(有機質)に反応してしまい、十分に効果を発揮することができないためです。プロによるクリーニングは歯の隅々まできれいにすることができるため、虫歯の予防にもなります。
歯のクリーニング
3-2 ホワイトニング後はフッ素の取り込みが多くなる
日本大学松戸歯学部の研究(2004年)で、ホワイトニング直後にフッ素を歯に塗布すると、ホワイトニングせずにフッ素を塗布した時よりフッ化アパタイトが多くできたという報告があります。フッ化アパタイトは酸に対する抵抗力が強く、虫歯になりにくい歯になります。
3-3 オフィスホワイトニング後に再石灰化(カルシウムの再沈着)が進む
神奈川歯科大学の研究(2009年)で、高濃度(35%)の過酸化水素を使用したオフィスホワイトニングを行った歯は、フッ素を使用しなくてもカルシウムの再沈着(再石灰化)が早く起こることが分かっています。
3-4 オフィスホワイトニングで初期虫歯も改善する可能性がある
同じく神奈川歯科大学の2014年の研究では、高濃度(22~35%)の過酸化水素を使用したホワイトニングで、初期虫歯の部分が治った(再石灰化)再石灰化したことが報告されました。もちろん穴が空いてしまっている大きな虫歯は治療の必要がありますが、カルシウムが溶け出しているだけの初期の虫歯はホワイトニングで改善する可能性があります。
3-5 オフィスホワイトニングで発生するフリーラジカルの殺菌作用
東北大学の研究で、過酸化水素が分解するときに発生するフリーラジカルが虫歯や歯周病の原因菌を90%以上死滅させることを報告しました。実験では過酸化水素にレーザーを当ててフリーラジカルを発生させているのですが、ホワイトニングでも同じように光を当ててフリーラジカルを発生させ、歯を白くしています。つまりホワイトニングを行うたびに歯の表面を殺菌していることになります。
3-6 歯の内部のカルシウムが表面に集まる
昭和大学の研究で、高濃度(35%)の過酸化水素を使用して行ったオフィスホワイトニング後に歯の内部のカルシウムの分布を計測した結果、24時間以内は一時的にカルシウムが少なくなりますが、一週間程度でホワイトニング前より歯の表面のカルシウム密度が高まり、酸に対する抵抗力が増すことが分かりました。ちなみにこれはホームホワイトニングでは起こりません。オフィスホワイトニング
3-7 ホワイトニングで白くした歯を保つために丁寧に歯磨きをするようになる
ホワイトニングをした後は、白さを保つためにより丁寧に歯を磨くようになります。また自分の歯に自信が持てるようになり、鏡を見る回数も増えます。このようにホワイトニング前より歯にかけるケアの時間が長くなり、虫歯の予防に繋がっています。
上記の各大学の研究からもわかるように、特にアパタイトやポリリン酸など特別な材料を加えなくてもホワイトニングを行うことで虫歯予防になることが分かってきました。現在虫歯は激減してきていますが、2000年ころから虫歯が減ってきた時期とホワイトニングが普及してきた時期はほぼ一致しています。一時期ホワイトニングは歯を弱くするという誤解がありましたが、今では“ホワイトニングは歯を強くする”と言えます。
4.まとめ
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監修 Dr.TSUBAKI (椿 知之) アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 プロフィール アメリカ審美歯科学会(ASDA)認定医、フェロー 日本歯科審美学会 常任理事、認定医、 日本アンチエイジング歯科学会 常任理事、認定医 |
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