ホワイトニング専門医が解説!歯のホワイトニングとは
最終更新日 2024年10月7日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

今、注目されている歯のホワイトニングとは?ホワイトニングの施術の流れ、種類とそれぞれの特徴<2024年度版>
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近年、美容需要の高まりとともに歯への関心も高まっています。歯を白くできる歯のホワイトニングはアメリカで1989年に実用化された技術です。現在では世界中で行われている最もポピュラーな美容の一つです。

目次

1.ホワイトニングとは

2.ホワイトニングの原理

3.ホワイトニングの特長

4.ホワイトニングの流れ

5.ホワイトニングの種類と費用相場
 5-1 オフィスホワイトニング
 5-2 ホームホワイトニング
 5-3 デュアルホワイトニング
 5-4 アシステッドホワイトニング
 5-5 ウォーキングブリーチ
 5-6 セルフホワイトニング
 5-7 OTCホワイトニング

6.まとめ



1.ホワイトニングとは

ホワイトニング(whitening)とはwhiten(白くする:動詞)の名詞形で白くすることの総称です。美容上の用語として用いられることが多く、化粧品の分野では肌の美白、歯科の分野では歯を白くする意味で用いられます。
一般的に歯のホワイトニングは薬剤を使って歯の色素を分解し、白くすることを言います。
ホワイトニングとは(英語版)

出典:日本歯科医師会 歯のホワイトニング

出典:日本歯科審美学会 歯を白くする方法



2.ホワイトニングの原理

歯のホワイトニングは1989年にアメリカで実用化された技術で、歯の表面に付着した色素のみを落とすのでなく、過酸化水素が分解する際に発生するヒドロキシラジカルやヒドロペルオキシラジカルなどのフリーラジカルが、歯の着色有機質の二重結合部分を切断して低分子化して無色化することで、歯の明度(明るさ)を上げて白くする方法です。「歯の表面を凸凹にしてすりガラス状にして光の乱反射で白く見せる方法」は一時的に起こるホワイトニングの副作用で、原理ではありません。

ホワイトニングの原理



3.ホワイトニングの特長

歯のクリーニングは歯の表面の着色を落として歯を白くする方法ですが、歯のホワイトニングは歯の色素を分解する薬剤により、歯自体の黄ばみを歯を削らずに白くすることができます。またホワイトニングによって歯を傷めたり弱めたりすることはありません。

クリーニングとホワイトニングの違い
ホワイトニングの安全性



4.ホワイトニングの流れ

1.カウンセリング
▼
2.クリーニング
▼
3.ホワイトニング
▼
4.メンテナンス



5.ホワイトニングの種類と費用相場

ホワイトニングには歯科医院内で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」、その中間の「アシステッドホワイトニング」、神経のない歯に対して行う「ウォーキングブリーチ」、市販の製品で行う「OTCホワイトニング」、歯科医院以外で過酸化水素を使用せずに行う「セルフホワイトニング」などがあります。通常、オフィスホワイトニングには15 – 38%の過酸化水素製剤、ホームホワイトニングには5 – 38%の過酸化尿素製剤、アシステッドホワイトニングには40-45%過酸化尿素、ウォーキングブリーチには35%過酸化水素と過ホウ酸ナトリウム、セルフホワイトニングにはポリリン酸ナトリウム、酸化チタン、酸化タングステンなどが使用されます。



5-1 オフィスホワイトニング
歯科医院内で行うホワイトニングの総称。一般的に高濃度の過酸化水素の薬剤を歯に塗り、そこにハロゲンライト、プラズマアークライト、レーザー、LEDなどを照射し、過酸化水素の分解を促進して歯の色素を分解します。

費用相場) 一回の効果が弱い一般的なホワイトニングで一回10,000円前後、一回で白くなるホワイトニングで30,000円~60,000円です。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの種類と特長

オフィスホワイトニングの効果と値段の相場


5-2 ホームホワイトニング
自宅でマウスピースの中に低濃度の薬剤を入れて、自分でホワイトニングを行う方法。10%~20%の過酸化尿素が使用されます。

費用相場) 薬剤の濃度やマウスピースの精度によって料金が異なります。上下で15,000円~50,000円です。

ホームホワイトニング

自宅で簡単!ホームホワイトニング


5-3 デュアルホワイトニング
2種類のホワイトニングを組み合わせて行う方法。一般的にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行います。

費用相場) オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの料金が加算されますので、30,000円~100,000円前後になります。

デュアルホワイトニングは必要?


5-4 アシステッドホワイトニング
歯科医院でマウスピースの中に薬剤を入れて歯科医師の管理の元で行うホワイトニング。35%~45%の高濃度の過酸化尿素や15%前後の低濃度の過酸化水素が使用されます。

費用相場) 高濃度の薬剤を使用したホームホワイトニングになりますので、20,000円~50,000円になります。


5-5 ウォーキングブリーチ
神経がない歯の内部にホワイトニング剤を封入して行うホワイトニング。歩き回りながら歯を白くできるため、この名前が付きました。

費用相場) 1本10,000円前後です。

ウォーキングブリーチで白くなる?


5-6 セルフホワイトニング
歯科医院以の場所で自分で歯に薬剤を塗り、光を当てて白くするホワイトニング。歯科医院で使用されている過酸化水素や過酸化尿素は使用できません。

費用相場) 一回3,000円~5,000円程度ですが、複数回のセットだと数万円になります。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングとは?


5-7 OTCホワイトニング
市販されている製品を購入して自宅で行うホワイトニング。製品をカウンター越しに購入するため、Over-The-Counterといいます。日本ではセルフホワイトニング同様、過酸化水素や過酸化尿素は使用できません。

費用相場) 市販されている製品のため、高くても数千円です。


※歯のホワイトニングに使用される過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物は薬機法により医療機器と定義されており、歯科医院以外での取り扱いや販売、譲渡は禁止されています。



6.まとめ

ホワイトニングの出現によりそれまでは歯を削ってセラミックを被せることでしか白くすることができなかったのが、自分の歯を削らずに白くすることができるようになりました。ホワイトニングは歯のケアのひとつでお肌の美白と一緒です。

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